読者0太郎のブログ( ᷇࿀ ᷆ )

徒然なるままに…型月作品に関する考えを述べる

【ネタバレだらけ】HF三章感情爆発おじさんの独り言

8/15から公開された劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]第三章 spring song

既に観られた方如何だったでしょうか?

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僕はこの映画に点数をつけるとすると100点満点中10000000000000点と付けます!(言語能力崩壊)

上映中は7回ほど泣きじゃくり周りの方にいぶかしげな目で見られた自分でも気持ち悪い限界オタキでした。

今回はそんな僕の感想というか駄文をただひたすら書き記していこうと思います。

 

①まずは須藤監督へ

僕個人がもうちょっとこうして欲しかったなと思う点

 

・慎二の殺人現場に士郎がきて臓硯と会話するシーン
原作だと士郎が臓硯にぶち切れてありたっけの魔力込めた一撃を壁にぶちこんで臓硯の使い魔を退散させるんだけど映画だとライダーの鎖の短剣でずぶりとやられてああ…ってなりました。

でも話の流れを簡潔にするにはしょうがないし納得はしてます。僕個人は士郎が感情的になるシーンが好みなので…

 

・ライダーが士郎を一時のマスターと認めるシーン

ここ原作だと人差し指を唇にあてて可憐にほほ笑むライダーさんなんですよね。

僕プレイしてた時あまりのギャップにドキッ!おかわわわわ!ってなってしまって以降HA含めライダーさんが好きになった滅茶苦茶思い出深いシーンが劇場版ではなかった。まぼりんは絶望した。

 

・最終決戦に赴く直前、士郎が家の中に桜の面影を視るシーン

ここって士郎がアーチャーの腕を移植した直後から段々アーチャーに侵食され人間としての機能を少しずつ失っていって聖骸布解放後は脳への記録すらできなくなって過去の思い出すら消えてしまってるのに桜の面影だけは鮮明に思い出せる。

だからこそ「呆れたこんなに、俺は桜が大切だったのか」という台詞が余計刺さる。

そんなシーンなんですが映画だと士郎が記憶をどんどん失っていく脳への記録ができなくなっていく少しずつ士郎が狂っていくって描写が少なくて原作未履修勢?初見分かるか?って思いました。

もうちょっと士郎が狂っていく様を描写してほしかった…まぁ尺の都合上しょうがないのかもですけど。

 

以上三点です。

逆に言えばこの三点以外は全てにおいて完璧でもう非の内どころのない作品でした。

ここからは②僕が泣いた7つのシーンについて

 

イリヤが黒桜と一緒に衛宮邸から去る間際のシーン

「じゃあね今まで楽しかったよお兄ちゃん」

う”っ!まずここでポロリ。あのイリヤの表情が絶妙過ぎて見事にやられた。

ここって士郎に火をつける重要なシーンですよね。

 

バーサーカー戦で士郎が聖骸布を解放したシーン

「EMIYA」か「 消えない想い」が流れると反射で涙って出ませんか?

あっ僕だけですね。はいすいません。

今回もご多分に漏れず自然と涙が…そしてその後鳥肌がぶわわわ~

「荒野」から大空へと飛び出してく士郎はとても印象的でした。(エミヤと士郎の無限の剣製の詠唱の差を想いながら)

余談ですが原作だとバーサーカーが消える寸前、お前が守れと言っている気がしたっていう描写なんですけど、映画ではきちんとバーサーカー本人に言わせてるのやはり映像化ならでわだなぁと感じました。

どうしても文字ばかりの原作を映像化すると情報量は原作が勝ってしまう。

そこを如何に補完するか。監督の腕の見せ所ですね。

 

・最後の決戦前にイリヤが士郎をなでるシーン

はい!終わり!涙腺崩壊!イリヤお姉ちゃん…ううう

多分ここで泣いた人は少数派かもしれません…

イリヤに士郎がこれが終わったらこのままうちで暮らさないか?って誘うシーン
2章でカットされたのかと思ったけどここで持ってくるんかいってなって衝撃と感動!本当須藤監督好き!神です!

 

・黒セイバーが士郎にアゾット剣でどどめを刺される時、一瞬セイバーに戻るシーン

ここね。ずるいよ。原作だと士郎がここで心の葛藤がむっちゃあってこちとら読んでるだけで苦しいんですよ。でも映画ではそんなのいちいちクソ真面目に説明してられない。さっきも言いましたが情報量で勝る原作に映像で如何に補完するか。あの黒セイバーの台詞とそれを聞いた士郎の表情。もうあの一瞬だけで原作と同等の感情になったし自然と瞳から汗ダラダラ~ぐるじ~

余談ですが黒セイバー戦の初めに士郎が「俺は桜を助ける、そのためにお前は邪魔だ」とハッキリ言い放つんですけどそれに対しニヤっと微笑むんですよね黒セイバー

ここオリジナルのシーンで個人的な解釈なんですが彼女はどこか心の根底で反転してしまった、士郎を裏切ってしまった自分を悔いていて
そんな自分を罰せるのは士郎しかいない。そんな相手に初めて明確な敵意を示されて
「やっと本気になってくれましたかシロウ」ってな感じで自然と笑みが零れたのではないかなと。

 

・凛が勝負を投げて桜を抱きしめるシーン

原作で一番泣いたシーンだっただけにこれは絶対泣くなと最初から確信していましたが

想像以上の号泣ぶりで自分でも引いてしまった。

凛が僕の中で永遠の推しに昇華された思い出深いシーンだったので映像化をこの目で観れて本当に良かった…

「そのリボンずっと着けていてくれて嬉しかった」この言葉が特に好きです。

自分の死すら厭わずただ目の前の妹を救ってやれないことだけを悔いている凛。

桜は今まで自分は家族から愛されていない何も持っていないと思っていましたが

こんなにも愛してくれる家族が目の前にいたことを初めて知りました。

原作をFateルートからプレイしてるとよく分かるんですが凛って桜のこと滅茶苦茶気にかけてるんですよね。表に出さないだけで無茶苦茶桜のこと好きなんですよね。その伏線がこの瞬間回収されてボロボロ無限に涙が出ます。

オリジナルのシーンで凛と桜の幼少期のポーカーで遊ぶシーンがあります。

付箋の貼ったトランプのルールブック
多分桜はポーカーのルールを相当勉強したんでしょう。
そしてやっと完成した役、ワンペア(確か?)を桜は満面の笑みでお披露目!
でも凛の役はワンペアを上回るフルハウス(確か?)、この時凛は困った顔をします。
このシーン多くは語られませんでしたが多分凛は折角頑張った桜に自分があっさり勝ってしまうのは申し訳ないという気持ちと桜にはずっと笑顔でいてほしかったという凛の心情が描かれてるのかなと。凛の頑張った人間には報酬がないと不公平主義(つまり情に厚い)が垣間見えたシーンでもありますよね。

 

・士郎がイリヤに生きたい?と聞かれ「生きて…いたい!」と答えるシーン

士郎が心の底から生きたいと願うシーン。魂の叫びのようにも聞こえる。

流石にここで泣かない人は人間じゃありません(超偏見)

FateUBWルートの士郎からは想像できないシーンだと思います。

そもそもStay NightはFateUBW→HFと主人公の士郎がユメ(理想)→エゴ(自我/自愛)に

寄っていく物語だと個人的には解釈しています。

原作だとこの部分は-------------ってなっててハッキリ生きたいと

士郎が言ってるシーンはないんですが
映画だとはっきり言っててああ…改めて桜を選んだんだなって
士郎はロボットなんかじゃない!

理想(借り物)を捨ててエゴ(自分)を選んだ!"人間"だ!と分かるシーン。
勿論その後イリヤが”門”を閉めてアイリと再会するシーン(幻想?)までセットでずーっと泣いてましたよ。ううぅぅぅ…

 

・桜と士郎が同時に桜の中に足を踏み入れるシーン

ここで泣いた人滅茶苦茶少数派だと思いますが泣いた人素直に手を挙げましょう。

先生怒らないから。ね?

このシーン桜が最初は自分なんかがいいのかなってちょっと足を踏み入れる勇気がなくてそこにとどまっててそこに士郎が後ろから現れて無言で桜を待ってる。

こっから妄想だけど二人で小さく「せーの」って言って足を踏みだした感じ

伝わるかなこの感じ。

あそこでああすべて報われたなって思ったら顔ぐしゃぐしゃになりました。
あと余談ですが原作だとライダー、凛、桜、士郎の四人で花見なんだけど映画では穂群原メンバーで須藤監督ぐっじょぶってなりました!弓道場と花見に美綴弟いたのも須藤監督が原作オタキだから為せる技なのかなと。

 

以上、②僕が泣いた7つのシーンについてでした。

最後に③おまけ:個人的なオタキの独り言

 

イリヤの真アサへのデーゲン(剣)ぶっぱなすシーンはほんと須藤監督のファインプレー。

 

・言峰の奥さんクラウディア出ましたね!!CV茅野さんとは…

コンマテにちょっとデザイン載ってたくらいしか知りませんが

なぜ言峰の前で自殺してしまったのか…映画では説明ないので知りたい方は

是非原作をプレイして確かめてみて下さい…

 

・遠坂永人出ましたね!!!!うおおおお!!!社長がキャラデザの原案出したみたいですね!そういや確か永人よりその娘の方が魔術師として優れていたから儀式には娘の方が結構尽力したって設定まだ生きてるのかな…

 

・宝石翁は多分外見50代の朱い月と激突前の全盛期のデザインでしたよね?
200年前ってもう朱い月との対決後だからめっきり老け込んだ70代のデザインが採用されるかと思ったのに。
まぁでもかっこよかったですわ…

 

・黒桜の影の小人で
ひと際ちんまいのいますよね?

イリヤを衛宮邸からおびきだしのも
凛を地下大空洞へと導いたのも
他の影の小人が巨大化して凛を攻撃したけど
あのちんまいのだけは岩陰に隠れて震えていた。
桜が影から解放された後もワンピースに変化して桜を助けた存在。

多分あれサイドマテ?に載ってた没案になった桜本来の使い魔なのでは?

確証はないからあれですが。(目の色が黒桜に使役されてる時は赤、桜の時は青に変わってましたね)

 

・地下大空洞へ行く道で士郎が血痕を発見するシーン、きちんと言峰が一足先に大空洞へ向かったという細かい伏線…うむ

 

・ライダーが対黒セイバー戦で士郎を気にする黒セイバーに対し「彼は動きませんよ私は彼に信頼されていますから。そういえばあなたは…プークスクス」とでも言いたげなライダーさんの挑発滅茶苦茶好き!要するにライダーさんが大好き!

 

・最後に出てきた橙子さんは原作だとあくまで本人が残した素体をたまたま入手しただけって書いててここは流石に橙子さん登場は無理だろうなと思ったけどちゃんと出してくれて須藤監督ありがとう…ってなった。あの橙のコート懐かしい…おお…

これ多分本人と人形の取引したってことよね?
この頃ってもう既に封印指定中なのによく凛はツテを見つけたよなって感心。

因みに人間の肉体の遺伝子(魔術回路云々含め)は全て魂に刻まれているので

きちんとした肉体に入れてあげれば衛宮士郎という形を取り戻す。

イリヤは最後天のドレスの能力で士郎の魂を一瞬物質化し急造の肉体に移し替えた。

しかしその急造じゃ元の衛宮士郎の身体には戻らず最初はよくわからん肉塊だった模様

それを冠位人形師から購入したきちんとした素体に移し替え無事衛宮士郎復活といった流れだったはずです。(多分)

 

以上③おまけ:個人的なオタキの独り言でした。

 

 

そしてこれが本当の最後になりますが!

ずっとよく分からん奴だなと思っていた言峰の本性が最後やっと明かされました。

Stay Nightで問いかけられたその一つの答えがHollow Ataraxiaにはあります。

Stay Nightが士郎の物語ならHollow Ataraxiaは言峰の物語とも言えると個人的には思っています。

まだ未履修の方は是非Hollow Ataraxiaをプレイしてみてはいかがでしょうか?

以上ここまで私の駄文にお付き合いありがとうございました。

 

それではバイバイ!