大奥イベの感想
FGOユーザーの皆様大奥イベお疲れ様でした〜
普段メインに絡んでこないイベントのシナリオは大まかなストーリーだけ把握する程度に読んで気に入ったら後できちんと読み返す僕ですが大奥は最初からガッツリ読みました!
念願だったビースト案件!ビーストⅢ/Lの登場です!期待がないと言えば嘘になります!!
そして元Rとの共闘も胸熱です!!
とここまで上げといて何ですが終わってみるとビーストⅠ、Ⅱ程の絶望感や緊迫感はなかったですね〜
Rは目的に具体性があったのでまだ絶望感伝わりやすかったですが(星の頭脳体に昇格し地球の性感帯になり知性体全てをテクノブレイクさせ自身の快楽へと変換するみたいな)
今回はその具体性に乏しいばかりかLは主人公を「殺す」事ではなく「堕落させる」事に注力していたので余計に絶望感が伝わりにくかったのではないかなと思います。まぁそこはビーストそれぞれの特性なので致し方ない部分だと個人的には思ってます。でもシナリオ自体は面白かったし満足はしています(๑•̀ㅂ•́)و✧
ここからは時系列順に今回のシナリオをなぞりつつ感想や考察をしていければなと思います。
1.ビーストⅢ/Lの覚醒と謀略
CCCコラボでビーストⅢ/Rが倒されたことにより天秤が傾きカーマ/マーラがビーストとして顕現する資格を得る。
この物言いから察するに対の概念を持つビーストは同時に顕現する事は出来ないようです。
ここで「資格」とありますがそもそも資格があるのはカーマの中にあるマーラに資格があるだけでカーマ自身にはビーストとして顕現する資格はありません。そして別側面としてのマーラが出てくる事は基本あり得ないとされています。
上記にもある通りその「あり得ない事」が起こってしまった根本原因を解く鍵がインドにあるということみたいです。
更にその「資格」を得るに至ったのは宇宙の概念と繋がった事も大きいとあります。
シヴァの第三の目に焼かれ身体を失ったカーマは上記にある通り宇宙という概念と繋がり宇宙という新たな「身体」を手にしました。(それが宝具の演出にも顕著に現れてますね)
しかしカーマという愛の神性だけではそんな途方もない力は扱いきれない。
マーラの魔王としての側面が強かったからこそ出来た芸当であると言えます。
なので「インドの異聞帯で起こった何か」と「ビーストⅢ/Rが倒され天秤が傾いた」この2つの事象がビーストⅢ/Lを誕生させてしまった原因と言えるでしょう。
さてそうして資格を得たLの幼体はビーストとして完全に羽化するためその獣性を高める必要があります。
Rの獣性は本来人々を愛し癒し救済するための力を全て自己愛のために使う点であるとは私は解釈しています。なのでSE.RA.PHと一体化し聖杯戦争を何度も起こしその度に100体以上の鯖を自己の快楽のために吸収しその獣性を高めていきました。質より量といったところでしょうか。
それに対しLの獣性は人々を堕落させるために「愛」を与えることです。
なのでLは人々を堕落させその獣性を高めなければいけませんがRと違ってLは沢山の人々を堕落させるよりたった一人の主人公を堕落させることで獣性を高めようとしました。主人公を選んだのはRの変生を阻止した者をLの変生の最大の協力者とするという事が羽化を早めるのに重要な意味合いを持つと言ったところでしょうか?量より質。そこら辺は明言されてないので私の勝手な解釈ですが。
よってLはまず主人公を堕落させるための舞台と材料を探します。
その中で目に付いた一際強い愛の妄念。
それが春日局の死に際に願った「徳川を愛し続けたい」という執着。Lは大奥を舞台にしようと決めます。
次に材料集めですが、まずは幕府の長である将軍家光を籠絡させその魂をGET!
そこから因果の糸を辿り大奥の人々、江戸城の人々の魂もGET!
しかしそれでは足りず因果の糸を縦に伸ばします。
過去と未来全ての幕府関係者の魂をもGETし大奥の材料としてしまいました。
その際に利用されたのが春日局。
春日局という徳川と縁のある人間を経由した方がやり易かったため彼女に歴代の将軍を甘やかす幻想(ユメ)を見せ魂のパッケージング化(印籠作り)に利用しました。
2. 信綱と天海 最期の抵抗
Lの大奥への侵入にいち早く気付いた天海僧正は松平信綱と協力し春日局の魂を大奥の外へ逃がしました。そしていづれこの状況を打開してくれる誰かのために自分の命を全て使い信綱の魂に術を施します。これが最終決戦での切り札となった反徳川の性質を持った一振りの刀「徳川殺しの刀」です。
因みに信綱の臓腑をパッケージング化して作った「花札」も天海僧正の術です。これで主人公の徳川化を中和しました。
3. カルデアへの侵入
Lは舞台の総仕上げとしてノウムカルデアに侵入しようとしますがセキュリティが強固なためまずはゴルドルフ所長を洗脳し所長権限によりノウムカルデアのセキュリティをオフにさせ改めて侵入。人類史に関わる全ての人、鯖を逆召喚し大奥の材料にします。
そして有益な鯖は残し手駒として利用します。(りゅうたん、シェヘラザード、マタハリ)
ここで徳川廻天迷宮 大奥は完成。そして新所長はその被験体第一号にされてしまいます。
4. 大奥の探索
結局この逆召喚から逃れる事が出来たのは主人公、マシュ、キアラ、シオンの四人。
マシュと主人公はシオンが逆召喚を阻止したことで助かり
キアラ様はというと
ビーストのクラススキル(単独顕現)で難を逃れた模様。
シオンに単独行動と勘違いされてて草です
そしてそのシオンはというと
あなた吸血種だけど死徒ではないはずです…よね?あれれ?
四人は話し合いの結果、カルデアがもぬけの殻となった原因を探るため江戸時代へレイシフトすること決めました。そこで天海と信綱に逃がされた春日局の魂と合体バスターしたパールさんと出会い、共にこの謎を解くため迷宮となった大奥を探索します。
途中Lや信綱にちょっかい出されながらも主人公一行は奥へ奥へと進みます。
そして各階層が五戒になぞらえて作られているということに徐々に気づいていきます。
因みにこんな感じ
第一層 不殺生戒(殺しちゃだめ
第二層 不妄語戒(嘘ついちゃだめ
第三層 不飲酒戒(酒にのまれちゃだめ
第四層 不偸盗戒(盗んじゃだめ
第五層 不邪淫戒(愛欲にのめり込んじゃだめ
そしてここで余談!
第三層でシェヘラザードとマタハリの洗脳を解くためキアラがコードキャスト五停心観を使ったが全く効かなかったシーン
これは恐らく「人の精神を堕落するせるための呪術機構」である大奥と「人の精神の歪み、乱れを取り除くコードキャスト」という根本から真逆の術理であったため相性が悪く効かなかったのでは?と解釈しました。
5. ビーストⅢ/Lと直接対決
そして五層で遂にLと直接対峙し彼女の身体の中でもあり大奥の最深部でもある「内面概念宇宙」に招かれそこで彼女がビーストⅢ/Lである事を告げられます。
そして主人公はここで遂に半徳川化(堕落)してしまいます。反撃しようにもここは相手のインナースペース!「宇宙」という概念の前に人は全く歯が立たず敗北。万事休す。
6. キアラ様本気出す
もうここで終わりかと思われたがキアラ様がビースト/Rとしての力の一端を解放し主人公達を大奥の外へと逃がしました。
キアラ様ぁ( ; ; )
このシーン!!
ほとんどの方が気付いたと思いますがCCCコラボのBBの時間の巻き戻し意識してますよね!?絶対!!!
かつての敵が味方になるパターン定番ではありますがやはりアツい!!!
この台詞も個人的にはグッときました( ; ; )
7. 最終決戦
大奥の外に飛ばされた主人公一行はリターンマッチのための作戦会議を開く。
ここでシオンが徳川最期の将軍である慶喜の印籠がないことに気付きます。
この印籠に徳川を「終わらせる力」があるとしたらそれはLへの対抗策となりえるのではないか?
主人公一行は印籠を探しに再度迷宮に潜ります。そして第四層で慶喜の印籠をGETし特殊礼装として改造し主人公一行は再度Lへ戦いを挑みます。
しかし、その印籠を使うことすらLにとっては想定済みでありむしろその印籠こそが徳川化を進行させる堕落の象徴であると主人公達が気付いた時にはもう遅く主人公の徳川化は一気に進みLの羽化も一歩手前のところまで進んでしまいます。
ここで一気に畳み掛ければ良かったんですがそこは愛の神でもあるカーマさんどこまでも甘々です。
主人公が堕落していく様を宇宙遊泳させて見守ります。
その間主人公達は再度作戦会議!
そこでこの「宇宙という場」を「春日局の正しい大奥という場」に変えるといういちかばちかの策が春日局から提案されました。
これにより人は宇宙では生きられないゆえに宇宙であるビーストには勝てないという論理をひっくり返す事が出来る。
概念のマウント合戦の始まりです。
しかしこれにも理由があって「宇宙という形のない場」と「大奥という形のある場」が繋がっていることにより形なきものが形を得るのに容易な状況を作り出しており概念のマウント合戦になるのも道理かなと個人的には思ったり。
ともあれこの策を実行するには春日局の魂の強度が圧倒的に足りません。
そこでまずシェヘラザードに物語を紡いでもらい本人に読み聞かせます「強く猛々しい大奥の完全なる支配者たる女傑としての春日局」物語の主人公としての春日局を。
そして自分がその主人公であると思わせるようマタハリの宝具で洗脳。この精神的自己改造は魂にダイレクトに届く。
かくして試みは大成功!春日局は宇宙という場を正しい大奥の場へ一部分ではあるが変える事が出来ました。これによりLの力は弱体化。更に2.で説明した花札で主人公の徳川化も中和、徳川殺しの刀も効いてます!
Lはこのままではジリ貧だと苦し紛れに自分から大奥という概念を切り離してしまいます。悪手中の悪手ですね。これにより場の定義は益々春日局の正しい大奥に傾き、春日局の場の絶対支配権によりLは大奥から追い出されてしまいます。
そしてトドメはパールさんの宝具!
トリーシュラシャクティが炸裂!
Lちゃん無事に退治されました!
この敗北は信綱の裏切りを見過ごしたり、終始主人公達に甘々だったりと自らの堕落が招いた結果であると言えます。しかし人類悪といえ愛の神性を持ってる以上どう転んでもこの結果は避けれなかったのかなと個人的には思ったりもします。
8. おまけ
さて最後にL…というかカーマの本質についてですがカーマは自分が与える愛以外の「他者の愛」を異常な程嫌悪します。
信綱の徳川への忠義すなわち徳川への愛を感じたカーマはその気持ちを「気持ち悪い」と表現していますね。
これはカーマが神々の依頼でシヴァの心をパールに向けさせるため愛の弓を使ったことでシヴァの怒りを買い灰にされた逸話に起因します。カーマは他者愛に終始振り回され愛というものを倦んでいます。
愛を与える神でありながら。
だから全ての人類に愛を与え他者愛をこの世から消そうとしたわけです。
更に以下春日局の台詞にもあるように
自分より弱いものを愛するのはとても気持ちが良く自分が必要とされてるような一種の全能感のようなものに浸れます。
これを読んで思いました。
カーマが人間達を罵り蔑むのも、それでも愛してあげると宣うのも一種の全能感のようなものに浸るためでそれはカーマ自身の「自己愛の欠落」を埋める一種の代償行為のようなものなのかなぁと。(あくまで私の個人的な見解ですが)
以上長くなりましたが感想はここまでとなります。
こんなぐだぐだな感想をここまで読んで頂き有難うございます。
時系列順にわざわざ書いたのは後でストーリー忘れた時の自分への備忘録用として使うためだったりしますw
この感じだとGW前には4章来そうな予感しますね。座して待ちましょう٩( 'ω' )و
ではいつかまたどこかで。